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健康の5大要素【運動】

更新日:2020年9月15日

運動、これは動物である私たち人間は生きるために必ず行わなければならないことです。歩く、走る、立つ、座るなどの全ての動作は筋肉を使った運動ですが、最近の生活様式の変化によって運動量が激減しています。江戸時代の日本人は1日に30キロもの距離を歩くほどの能力を持っていたと言われています。現在の生活でそれだけの運動を行うことは不可能であり、実際に活動レベルもかなり低下しています。それでは、体にとって必要な運動とはどのようなものか見ていきましょう。

①有酸素運動(エアロビック)と無酸素運動(アネロビック)

有酸素運動とは、ランニング、ジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリングなどの軽度から中程度の負荷をかけながら行う有酸素状態で行う運動のことです。このタイプの運動を行うことで、心肺機能の上昇、酸素の取り込み能力の向上、慢性疾患のリスク軽減、気分の落ち込みが無くなっていきます。酸素の取り込み量が増えることによって脳神経も活性化され、記憶能力の上昇にも関わってきます。

一方、無酸素運動とは、短い時間で強い力を発揮するタイプの運動、例えば、短距離、ウェイトリフティング、ハンマー投げなどです。これは筋肉が動作する時に酸素を使わずにパワーを出すため、無酸素運動と言われています。スポーツや格闘家などが行っている筋力UPのトレーニング(短時間の高負荷)は無酸素運動になるでしょう。

この二つの運動をどようのうなバランスで行うのがベストなのか、マフェトン理論というものがあります。

詳細は省きますが、有酸素運動と無酸素運動のバランスは9:1程度で、有酸素運動をすることによって無酸素運動での怪我のリスクがかなり軽減できることが分かっています。スポーツジムなどで筋トレの前後にランニングやサイクリングを組み込むのもこの原理がベースとなっていると思います。

②エクササイズ(運動)とストレッチ(肉体を伸ばす)

患者さまから一番質問されるこの2つの違い、皆さんはご存知でしょうか?

ご年配の方、女性の方はストレッチを好む傾向があり、若い男性はエクササイズを好みます。

エクササイズは上記①にあるような運動を行うことを言っています。筋肉を収縮運動させることをエクササイズと呼んでいます。一方、ストレッチは言葉の通り筋肉をゆっくりと伸ばすことを表しています。アキレス腱を伸ばすのはストレッチ、腹筋はエクササイズ、もうご理解いただけましたか?

運動は急に行うと怪我の元です。健康維持のために、ご自身の身体活動レベルに合せた適度なものから始めていきましょう。


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